介護の仕事をはじめる前は、両親が30年ほど営んでいた清掃会社を手伝っていました。事業の継続が難しくなり廃業を決意。その後、両親の介護をする中でヘルパーの方にお世話になった経験から、私も高齢者の方を近くでお手伝いしたいとこの仕事を目指しました。最初は老人ホームで13年ほど勤めましたが、年齢を重ねるにつれて夜勤がつらく感じるようになったため、土日が休みで夕方には帰宅できる施設を探していました。そこで生活相談員を募集していたながいの里の求人を見つけて応募しました。

デイサービスの利用者様とお話しし、食事や入浴のお手伝いをしています。その合間に、施設・サービスの利用を検討されている方へのご案内や見学対応、利用が決定した際の契約業務や、ケアマネジャーとの連携など相談員業務を行っています。実は当施設で初めて相談員になったので、一般的に求められる相談員業務を100％できているかは分かりません。今もご家族やケアマネジャーとのお話は所長が手伝ってくれているので、まだまだ勉強中です。

利用者様は人生の先輩です。こちらがサポートする側ですが、親しみを持って接しつつも尊敬する気持ちを大切にしています。たとえば当施設では、利用者様と職員が一緒にテーブルを囲んで昼食を食べます。食事中に世間話をしてお互い笑い合っていても、先輩を敬う気持ちを忘れてはいけないと思います。利用者様と食事をともにするのは初めこそ慣れませんでしたが、食事の進み具合で利用者様のその日の体調や好物が分かり、今はいい習慣だと感じます。

利用者様が休まず元気に通ってくださることが一番うれしいです。口下手なので介護の仕事をはじめたころは利用者様と全然話せず、先輩に手を引かれて皆さんの輪に入っていくような状態でした。ただ、ふと横に座って同じ目線でお声をかけると、利用者様からたくさんお話を聞かせていただけることがありました。お話ししようと意気込むと緊張しますが、お話を聞かせてもらえばいいと思えてからは自然体で臨めるように。お一人おひとりの家族構成やご家庭での生活、性格や既往歴など細かいところまで把握するのは難しいですが、利用者様が普段通りの姿を見せてくださりいろいろと教えてくださることがありがたいと感じます。

30代が1人で、私と同じ50代の方、60代の方、もうすぐ70代の方もいて介護職員の年齢層は少し高めですが、みんな元気で和気あいあいとお仕事しています。相談員も多くの時間は現場で介助しているので体力面で厳しさを感じることはありますが、夜勤がないため朝出勤して夕方自宅で夕食をとって寝られるようになってから生活リズムが整いました。月1～2回の土曜出勤以外は土日がお休みです。休み希望を出せば所長がきちんと調整してくれますし、働きやすい環境かと思います。

まずはパソコンをもう少し早く操作できるようになりたいです。相談員は今1人体制のため所長に手伝っていただく場面が多いですが、頼れるところは助けてもらいながら、積極的にできる仕事を増やしていきたいと思っています。私はここで初めて相談員になり、迷いながらも周囲にサポートしていただいて勤めてこられました。これからもながいの里の一員として、私なりに相談員の役割を果たしていきたいです。